犬を詰め込む

学校なのか、予備校なのか、教室にいた。
スパルタな男の先生がいて、凄く怒鳴ったりする人。

始めは全教科が一まとめの冊子になった模擬テストを受けるのだが、私はちっともわからなくて、答えが一つも書けなかった。
一緒に受けていた子たちは、みんなサッサと終らせてプールへ遊びに行った。

私はあまりにもわからないので、リンゴが食べたいとかなんとか、適当な言い訳をして教室から逃げ出し、プールへ行った。
プールは本格的な競泳用で、国体に出場する選手が練習に使うようなプール。観客席もあった。
陽射しが強くて、いい景色だった。

そうこうするうちに、なぜだか、薄暗い、教室に戻っていた。
今度は、凄く怒鳴ったりする女の先生がいた。

その時の私は、人間の私と、犬の私、2つの人格を掛け持ちしていた。

そして訓練が始まった。
畳半分くらいのダンボール箱に、詰め込めるだけ沢山、犬を詰め込む訓練。

詰め込まれる用の犬が、たくさん用意されている。
みんなおとなしい犬。
女先生は、早く詰め込みなさい、と怒鳴っている。

私は、まず、ミニチュアダックスフンドを箱に入れた。
次に、大きな犬を入れた。この大きな犬は、犬の人格の私。

大きな犬を入れちゃうと、場所を取るので数匹しか入らなくなる。
だから小さい犬をイッパイ入れた方が得なんだけど、
苦しい思いをする犬の数が少ない方がいいナぁと考え、(なんせ自分も犬をやってるから、犬の気持ちがわかる)
あえて大きいやつを入れた。

犬の目線で見ると、箱の中は暗くて、息苦しい。
どんどん犬が詰め込まれてくると、どんどん息苦しくなってくる。
箱の側面には、丸い空気穴が6つくらいあいてるけど、全然空気が入ってこない

苦しいな〜と思っていたら、シーンがどっかに飛んだ。