車の曲線に名前を付けてる子

車が大好きな男の子がいた。
その子は、とある車の曲線のひとつひとつに、名前を付けていた。
私に曲線の図をたくさん見せてくれた。
でも、その曲線をどの位置でで分断するか、という点について指摘したら、悩みだして、
私と彼で、曲線の変化率について考えて、話合った。

結局その曲線についての話が楽しかったので、彼も私に親しみを覚えてくれて、何かと一緒に行動した。
みんなでご飯を食べに行く途中、彼と話をしながら坂道を下っていたら、
私の所持していた、エメラルドグリーンのカエルの人形がなくなっていることに気づいた。
そしたら、その彼の手の甲にカエルが乗っていた。私の人形にそっくりなのに、そのカエルは人形じゃなくて本物で、少し表面がガサガサしていた。
私が自分のカエルじゃないよ、と言うと、彼はカエルの肛門をペロリと舐めた。
彼曰く、甘くてオイシイらしい。